2022年、スプリットリングの形状は、大きく進化する。
6年前、ツインフックを発案した時、既に必要と考えていた楕円形のスプリットリングを製品化しました。
#3〜#7の小型から中型のサイズに関しては、サイド部の直線を増やす事により、最もスプリットリングが装着し易いデザインとしました。また#long12mmと15mmに関しては、ワイヤーの破断強度を重視し、スプリットリングの装着ロをサイド部に設定しました。
楕円形状にデザインする事により、フックの重心がより水中に下がり、ルアーのスイミング姿勢が安定すると同時に、バイト時もターゲットの口の奥に針先を送り込む事も可能としてくれます。
この新しいアイデアで作られた楕円形状スプリットリングは、ツインフックのテストを始めた時に同時に既にテストしていました。
しかし特殊な形状が故、製作が可能な機械を所有する工場を見付ける事を困難とし、製品化に6年の時間を要してしまいました。
オーバルワイヤースプリットリングは、通常の丸い形状のスプリットリングの横幅とほぼ同じですが、高さ方向に対して約20%程UPされています。またオーバルワイヤーロング15mmに関しては、丸い形状のスプリットリングの約2倍の高さでデザインされています。
結果、ルアーからフックのポジョンをより引き離す事でルアーのスイミング姿勢が安定、同時に針先をボディから遠い位置に離す事が可能となりミスバイトを減らし、フックアップの確率を高める効果があります。
市販されている従来の丸いスプリットリングの強度の表記は最高強度のみ、もしくは最高強度と最低強度の2つでの表記されています。
そしてこの最高強度と最低強度の違いは、フックやルアーに装着されるアイに対してワイヤーが2重に掛かっている状態、もしくは1重で掛かっている状態の強度を意味しています。
そして多くの釣り人はこの複雑な表記方法を理解せず、記載されている最高強度を参考に選んで購入します。
しかし、この丸い形状を持つスプリットリングの欠点を多くのユーザーが理解していない事もまた事実だと考えています。
つまり魚とのファイト時に於いて丸い形状のスプリットリングは、最低強度で表記された一番弱い一重のワイヤーの位置でロックしているのです。
その理由は、従来のスプリットリングの形状が円形の為、魚が掛った時のテンションの強弱によりスプリットリングは水中で回転して動き、最終的にその円形の中で唯一凹んでいる一重(ワイヤーが1本)の位置でロックして止まってしまう、これがスプリットリングが破断する原因です。
全てが理想的、そして機能的にデザインされた新しい形状のスプリットリングそれが ”OVALWIRE SPRITRING” なのです。